福島大学にて2回目の蒸留実験の様子です。(昨日、Instagramで短い動画を配信しました。)
前回は、36Lの寸胴に2kgのドライホーリーバジルをぎゅうぎゅう詰めにして蒸留しました。すると、中身の中心部がカサカサの状態で、つまり蒸気が通った形跡がなかったので、これは詰め込みすぎだったのかも。
(しかし、カサカサの部分は別に分けて、休日に林先生により蒸留していただいたら、期待したほど精油は取れなかったと。うーん。蒸留の際の気温湿度、他さまざまな条件が蒸留結果に左右しそうです。やってみないとわからない。)
今回は、やや控えめの1.5kgを1回として、途中中身を交換して2回分合計3kg、蒸留です。

冷却水の氷も適宜追加してより効率良く抽出できるように見守ります。
前回と比べると、やや抽出の速度が早いように感じました。
蒸留を横目に先生と別件の打ち合わせをさせてもらったり、学生さんと話したり、笑ったり、インスタを更新したしてのあっという間の3時間。

最後、精油をボトルに詰めるにあたり、あらかじめ水をビーカーから抜くのですが、これが非常に神経を使う作業で。
ここは先生の神の手で!

そしてボトルに詰めるとこれくらいの精油になりました。
ようやく今日の成果品です✨
これらのバジルを育ててくれた農家さんをはじめ、この抽出に献身的にお付き合いいただいた先生、ホーリーバジルで飯舘村の耕作放棄地を何とかできないかという私たち、本プロジェクトに関わるすべての人たちの想い、そして祈り、願い。
それらがこの小瓶に集まっているような気さえする、パワーみなぎる精油です。

とは言え、たったこれだけー??に見えるかもしれませんね。
その気持ち、わかります。
でも、直接嗅ぐと(ホントは直接はだめなのかもしれない💦)非常に濃く力強すぎて、ちょっと恐れ慄いてしまうほどの香りです。
名刺などの紙にほんのすこーし付けてパタパタあおぐと、
ちょうど良い香りの濃さになることもわかりました。
つまりほんの1滴に大きな可能性を秘めた精油なのだと言えると思います。
これを活用して、どんな形で皆さんのお手元にお届けすることができるか。
私たちの勝負はこれからです。
福島大学の林教授には、今回もお忙しいなか長丁場にお付き合いいただきました。
本当にどうもありがとうございました。