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2021.10.21

ホーリーバジル

SAORI

 

飯舘村でこの夏育てたホーリーバジルのスワッグ

 写真は、収穫したホーリーバジルがあまりに素敵だったので、スワッグ風に仕立てて、いいたてオフィスのドアにかけてみたの図です。

 ホーリーバジル?初めて聞いたーという方もいらっしゃるかもしれませんね。

 和名は神目箒(かみめぼうき)。ヒンディー語でトゥルシー。ホーリーバジルは英語です。

 タイ料理の、例えばガパオライスにトッピングされていたりします。それに、忘れちゃいけないアーユルヴェーダ。そうなんです、インドの伝統的医学「アーユルヴェーダ」で用いられるほど、ホーリーバジルには、様々の癒し効果があるそうなんです。その歴史は、数千年とのこと。近年その癒し効果で注目を集めていますが、いっときの流行ではない本物の力をホーリーバジルは、持っているのです。しかも香りは、心がハッとするような、自然が生み出したとは思えない癒しそのものの香りの持ち主でもあります。

 で、それと私たちがどんな関係かというと、私たちは

①飯舘村の耕作放棄地でホーリーバジルを栽培する!

②さらにそれを原料としたスキンケア用品を商品化する!!

という新事業にチャレンジしているのです。

 飯舘村は原発事故で被災し全村避難となった村ですが、避難解除後、村民の方々も戻りつつあり、村はマイナスから復興を進めてきました。しかし、離農した方がも多いので、耕作放棄地が広々と広がっているのが現状です。

 とはいえ、ちょっと見方を変えれば、そこはある意味チャンスの地。というのも、除染されていながらも、手付かずで、農薬散布されていない無垢の状態。ということは、オーガニック栽培に最適な地なのでは 💓という逆転の発想です。

 それに、村ならではのありがたいこともう一つ。私たちが、「ホーリーバジル、やってみたいんです」と村の農業者の方に告げると、「わかった。とにかくやってみっぺ。あれこれ考えてもやってみねえど、始まんねぇべ」そう言って、協力的に動いてくださる。そんな方がいっぱい。これも、元来村は開拓民により開拓された土地である故、また震災からの復興で、さまざまな方々の支援を受けながら手探りで農業の再起に努めてきた。そんな村の方々だからこそ、とにかく前向き!「やってみねっかわがんね精神✨」なのです。

 私たちは、デザイン事務所ですから、当然農業と言っても家庭菜園程度の未経験者軍団。でも、奥深き農の世界、しかも、原発事故からの復興中の農業に、この夏から飛び込みました。見る人が見れば、ある意味クレイジー集団とも言えるかもしれません。しかし、私たちは飯舘村の土地と人、だからこそのチャンスがあると思っています。

 この夏は、ホーリーバジルを村で借りた畑に植えてみました。いつもはパソコンと一日中向き合っている私たちが、汗水流してスタッフ総出で、です。本来は春から土づくりして、種まいてというサイクルが正常です。今回は、それとは全く違ったタイミングになってしまったので、まぁ出来は良くなかったのですが、これはこれで本当に意味がありました。太陽の下、みなで汗流し働く喜び✨ 童心に帰り夢中になれた一日でした。

みんなのいつもと違う顔が見られた、この夏の熱い(!)思い出

 会社の事業ですから、当然利益は追求しなければなりません。ですが、こうした喜びをスタッフ間で共有できるというのも大切なことなのではと、土まみれで笑い合うみんなの顔を見ながら思ったのでした。

 そんなある意味クレイジーかもしれない私たちの「ホーリーバジルとともに明日を奏でるプロジェクト」。こちらも、随時このたねmagでお伝えしていきたいと思います。

 Instagram(https://www.instagram.com/holyiitate/)では、これまでの取り組み状況やこれからの商品化への試行錯誤を誠意発信中です。これを見て、手伝いたいと言って弊社を訪れてくれた方もいらっしゃいます。(ありがとうございますー!)

 あなたの応援が私たちの励みになります。どうぞよろしくおねがいします!

 

2021年から入社。 整体師の妻であり、二人の女の子たちの母でもある。 好きなこと ・里山の草木を眺めて、かっこいい枝がないか探すこと。 ・家のテーブルを囲み、新鮮で美味しいものを皆で食べること。 ・手を使って工夫できないか、あれこれ思案すること。
2021.10.07

MVPってなんだ?

TORU
whats MVP minimum viable product

MVPと調べると大谷翔平の今季の活躍の記事が出てくる。

そりゃそうだ。世の中今一番興味があるMVPは、

Most Valuable Player in MLB = SHOHEI OHTANIなのだ。

だけども、

ここでいうMVPは「Minimum Viable Product」の略。

つまり直訳すると、「実用最小限の製品」ということになるらしい。

つまりお金をかけずに、しかし最小限の必要とされる用途は満たしている製品ということ。

今、これを書いている瞬間に気づいた机の上のコップ。これを例にとって考えてみることにする。

△液体をいれるという機能のみに削ぎ落とすと、見えてくるM(minimum)V(viable)P(product)

コップにはもともと「液体をこぼさずに口まで運ぶ」という原始的ニーズがあったはず。

「電子レンジに使用できる」「保温性がある」「取手がかわいい」「北欧製」「生活を豊かにする」「どこどこの窯元の一点もの」というのは、ある程度付加的なものとも言える。

飲み物を口に運びたいという最小限の原始人的なニーズだけを積極的に求める傾向はいまは薄れているかもしれないから、もっと違う機能やストーリーがコップを売るための戦術になってくるはずだけど、最初期(いつだ?)では、間違いなく、液体をこぼさずに口に運ぶことが、コップの最初のニーズであって機能だったはずだと思う。そのためには、木彫の器だったかも知れないし、もっと言えば、深い葉っぱであったかも知れない。そのうちに陶器になり、ガラスになった。コップのMVPは、葉っぱだったのかも。

世の中にはまだそれ自体が生み出されていないプロダクトが無数にあるはずだから、その商品が本当に世の中に必要とされているかどうかを見極めるには、MVPが果たす役割は大きいのだと言うことらしい。そして最初期にそれ欲しい!と思う人たちが「アーリーアダプター」。

「なんかわかんないけど、水って容器がないと飲みづらいよね」とぼんやり、なんとなく思ってる原子人グループがそれにあたって、この人たちにコップを見せたら、

「俺らが欲しいのはそれだ!ウホウホ」的なリアクションを見せてくるだろう。

△原始時代のアーリーアダプターにコップを見せる。

アーリーマジョリティとなるグループは、コップを見せてもピンとこないけど、第一原子人グループがコップを使い始めたのを見て、使い方を知り、「なんかやっぱり便利そう。使おう。」となる。

△なんか良さそう!とみんな使い始めると、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティがふえてくる

ラガードと呼ばれる、最後尾のグループは、「水なんて、雨降ってきた時に口開けて空を見上げればいいんだよ、ウホウホ」といってコップを使わない。(そんなやついるのか?)製品が浸透する過程には、常にこんなグループ分けがある。

△原始時代のラガード、コップの価値に気づかない。

ここですごく難しいと思うのは、私たちのプロジェクトにおいてのMVP(実用最小限のプロダクト)は何であるかを探ること。その答えは、「ヒアリング」の中にあるのかも。私たちが普段思っていても無意識の中に埋もれてしまっているニーズの種を見つけることなのだ。上のコップの例で言うと「水って容器がないと飲みづらいんだよね」という原子人グループを、探し当てるということで最初のニーズの形とそれに対するMVPの形が見えてくるのだという。ピュアな日々の日常生活の中から観察して、ヒアリングして、情報を得ていくしかない。

ちょっと尻切れ感もあるけれど、いわきワークショップDAY3で学んだ(一部の)ことは、こんなことだった。難しいのはニーズを持っている人たちですら、それをニーズだと認識して言葉にできていない可能性があるということだと思う。うーん、知恵熱でそう。

福島市生まれ。福島県立福島高校卒業。多摩美術大学卒業。制作会社を経て2014年に福島にもどりSAGA DESIGN SEEDSに入社。妻が焼くパン店「シーズベーカリー」の共同経営者。趣味はフライフィッシング。