SAGA DESIGN SEEDS

連載
Iitate × Holy Design Project

飯舘村に広がる耕作放棄地。手付かず=オーガニックな環境であることに着眼し、ホーリーバジル育て、商品化を目指しています。価値がないと思われていた耕作放棄地を価値化し、景色に息を吹き込むデザインプロジェクト。新たな出会いが日々生まれるこのチャレンジの様子を、連載で綴っています。

Project Manager / プロジェクトマネージャー 渡部 沙織(わたなべ さおり) 大学卒業後,情報誌の制作会社にて営業編集に携わり,副編集長を経てその後SDS入社。飯舘村を描いた「までいの力」の企画編集に尽力,ベストセラーに。震災を機に新潟市に避難。2021年SDSに再入社,FTCホーリーバジル事業のプロジェクトマネージャー。大学バレーボール部では主将。2児の母。趣味は家庭菜園。 好きなこと: その辺の山の草木を眺めて、かっこいい枝がないか探すこと。 家のテーブルを囲み、新鮮で美味しいものを皆で食べること。 手を使って工夫できないか、あれこれ思案すること。 FTC (https://www.fipo.or.jp/ftc) ホーリーバジル事業SNS (https://www.instagram.com/holyiitate/)
2021.11.01

ホーリー✖️キャンドル

SAORI
山の裾野に構えた工房は、室内いっぱいにドライフラワーで埋め尽くされていて、夢のようなボタニカル空間。あちらこちらに灯るキャンドルが幻想的

花の産地・飯舘村で活躍されているキャンドル作家「工房マートル」さん。

彼女の作るキャンドルは、花束を閉じ込めたようでもあり、野の景色を切り取ったようでもあり。

そんな存在感のある作品からは、草花へ抱く彼女の愛情が伝わってくるようです。

今日は、私たちのホーリーバジル精油と、村の畑で今季収穫できた数少ないホーリーバジルのドライフラワーを持参し、商品開発をお願いしました。

夏の打診からはや2か月。原料が揃うまでにお時間をいただいてしまいましたが、ようやく着手ということになります。

配合するろうなどの材料の見極め、精油とろうの最適な配合割合の模索、そのままの状態で置いた場合や燃焼過程での変化の確認等が行われるのだそう。

「試しに」と溶かしたろうに精油を数滴垂らして香りを確かめていただく。「!」やっぱり思ったとおりのいい香り!! でも開発はここからが大変

全ては、ホーリーバジルの香りを生かすため。灯した方が、香りに癒され特別な時間が過ごせるように。

そんなワガママをお伝えさせていただきました。

マートルさんには、クリスマスに向けご多忙な中開発をお引き受けいただき、本当にありがとうございます。

出来上がりが楽しみです。

2021.10.26

ホーリーバジル抽出実験in福島大学

SAORI

福島大学にて2回目の蒸留実験の様子です。(昨日、Instagramで短い動画を配信しました。)

前回は、36Lの寸胴に2kgのドライホーリーバジルをぎゅうぎゅう詰めにして蒸留しました。すると、中身の中心部がカサカサの状態で、つまり蒸気が通った形跡がなかったので、これは詰め込みすぎだったのかも。

(しかし、カサカサの部分は別に分けて、休日に林先生により蒸留していただいたら、期待したほど精油は取れなかったと。うーん。蒸留の際の気温湿度、他さまざまな条件が蒸留結果に左右しそうです。やってみないとわからない。)

今回は、やや控えめの1.5kgを1回として、途中中身を交換して2回分合計3kg、蒸留です。

冷却水の氷も適宜追加してより効率良く抽出できるように見守ります。
前回と比べると、やや抽出の速度が早いように感じました。

蒸留を横目に先生と別件の打ち合わせをさせてもらったり、学生さんと話したり、笑ったり、インスタを更新したしてのあっという間の3時間。

最後、精油をボトルに詰めるにあたり、あらかじめ水をビーカーから抜くのですが、これが非常に神経を使う作業で。

ここは先生の神の手で!

そしてボトルに詰めるとこれくらいの精油になりました。

ようやく今日の成果品です✨

これらのバジルを育ててくれた農家さんをはじめ、この抽出に献身的にお付き合いいただいた先生、ホーリーバジルで飯舘村の耕作放棄地を何とかできないかという私たち、本プロジェクトに関わるすべての人たちの想い、そして祈り、願い。
それらがこの小瓶に集まっているような気さえする、パワーみなぎる精油です。

とは言え、たったこれだけー??に見えるかもしれませんね。
その気持ち、わかります。

でも、直接嗅ぐと(ホントは直接はだめなのかもしれない💦)非常に濃く力強すぎて、ちょっと恐れ慄いてしまうほどの香りです。
名刺などの紙にほんのすこーし付けてパタパタあおぐと、
ちょうど良い香りの濃さになることもわかりました。

つまりほんの1滴に大きな可能性を秘めた精油なのだと言えると思います。

これを活用して、どんな形で皆さんのお手元にお届けすることができるか。
私たちの勝負はこれからです。

福島大学の林教授には、今回もお忙しいなか長丁場にお付き合いいただきました。
本当にどうもありがとうございました。

https://www.instagram.com/holyiitate/

2021.10.21

ホーリーバジル

SAORI

 

飯舘村でこの夏育てたホーリーバジルのスワッグ

 写真は、収穫したホーリーバジルがあまりに素敵だったので、スワッグ風に仕立てて、いいたてオフィスのドアにかけてみたの図です。

 ホーリーバジル?初めて聞いたーという方もいらっしゃるかもしれませんね。

 和名は神目箒(かみめぼうき)。ヒンディー語でトゥルシー。ホーリーバジルは英語です。

 タイ料理の、例えばガパオライスにトッピングされていたりします。それに、忘れちゃいけないアーユルヴェーダ。そうなんです、インドの伝統的医学「アーユルヴェーダ」で用いられるほど、ホーリーバジルには、様々の癒し効果があるそうなんです。その歴史は、数千年とのこと。近年その癒し効果で注目を集めていますが、いっときの流行ではない本物の力をホーリーバジルは、持っているのです。しかも香りは、心がハッとするような、自然が生み出したとは思えない癒しそのものの香りの持ち主でもあります。

 で、それと私たちがどんな関係かというと、私たちは

①飯舘村の耕作放棄地でホーリーバジルを栽培する!

②さらにそれを原料としたスキンケア用品を商品化する!!

という新事業にチャレンジしているのです。

 飯舘村は原発事故で被災し全村避難となった村ですが、避難解除後、村民の方々も戻りつつあり、村はマイナスから復興を進めてきました。しかし、離農した方がも多いので、耕作放棄地が広々と広がっているのが現状です。

 とはいえ、ちょっと見方を変えれば、そこはある意味チャンスの地。というのも、除染されていながらも、手付かずで、農薬散布されていない無垢の状態。ということは、オーガニック栽培に最適な地なのでは 💓という逆転の発想です。

 それに、村ならではのありがたいこともう一つ。私たちが、「ホーリーバジル、やってみたいんです」と村の農業者の方に告げると、「わかった。とにかくやってみっぺ。あれこれ考えてもやってみねえど、始まんねぇべ」そう言って、協力的に動いてくださる。そんな方がいっぱい。これも、元来村は開拓民により開拓された土地である故、また震災からの復興で、さまざまな方々の支援を受けながら手探りで農業の再起に努めてきた。そんな村の方々だからこそ、とにかく前向き!「やってみねっかわがんね精神✨」なのです。

 私たちは、デザイン事務所ですから、当然農業と言っても家庭菜園程度の未経験者軍団。でも、奥深き農の世界、しかも、原発事故からの復興中の農業に、この夏から飛び込みました。見る人が見れば、ある意味クレイジー集団とも言えるかもしれません。しかし、私たちは飯舘村の土地と人、だからこそのチャンスがあると思っています。

 この夏は、ホーリーバジルを村で借りた畑に植えてみました。いつもはパソコンと一日中向き合っている私たちが、汗水流してスタッフ総出で、です。本来は春から土づくりして、種まいてというサイクルが正常です。今回は、それとは全く違ったタイミングになってしまったので、まぁ出来は良くなかったのですが、これはこれで本当に意味がありました。太陽の下、みなで汗流し働く喜び✨ 童心に帰り夢中になれた一日でした。

みんなのいつもと違う顔が見られた、この夏の熱い(!)思い出

 会社の事業ですから、当然利益は追求しなければなりません。ですが、こうした喜びをスタッフ間で共有できるというのも大切なことなのではと、土まみれで笑い合うみんなの顔を見ながら思ったのでした。

 そんなある意味クレイジーかもしれない私たちの「Iitate × Holly Design Project」。こちらも、随時このたねmagでお伝えしていきたいと思います。

 Instagram(https://www.instagram.com/holyiitate/)では、これまでの取り組み状況やこれからの商品化への試行錯誤を誠意発信中です。これを見て、手伝いたいと言って弊社を訪れてくれた方もいらっしゃいます。(ありがとうございますー!)

 あなたの応援が私たちの励みになります。どうぞよろしくおねがいします!